商品開発担当が語る シルクフードの「おいしさとこだわり」

商品開発担当が語る シルクフードの「おいしさとこだわり」

こんにちは。SILKFOODジャーナルをご覧いただきありがとうございます。

今回は商品開発担当がエリーのこれまでを振り返りながら、シルクフードに込めたこだわりや“かいこ”の素晴らしさについてインタビュー形式で紹介したいと思います!

Q.どんな仕事を担当しているの?

マーケティングから商品企画、そして商品開発の担当しています。シルクフードは次世代食品とも言える食べ物なので「どのようなかたちで届ければ興味を持ってもらえるか」を考えるのが仕事です。

Q.昆虫食マーケットの中でのシルクフードの特長は?

まず、“かいこ”のみを使っていること、そしてチップスやスムージーのように一般的な食品にしていることですね。海外では、姿形のまま食べられることはありますが、一般的な食品にしていることは世界的にもかなり珍しいことだと思います。

Q.“かいこ”っておいしいんですか?

もちろん(笑)!当社の代表は、初めて食べた際に「これならいける!」と確信したそうです。実際、そのくらいおいしい食材だと思います。
昆虫食でよく使われているコオロギはエビっぽい風味と評されますが、“かいこ”は、基本的には豆やナッツのような風味といえます。旨味も豊富なので、できるだけ素材の風味を生かしたうえで「気軽に食べられること」にこだわって商品を開発しています。

Q.商品やレシピの開発で重要視していることは?

今は幅広い方に受け入れていただけることを重要視しています。かつての昆虫食は、煮たり揚げたりといった素材そのままのイメージが強いのではないでしょうか。最近はコオロギなどをパウダーにして様々な食品へ用途を広げようとする動きも盛んですが、小麦や大豆のように何にでも使えるわけではないのが課題だと思います。ただ、“かいこ”はパウダーだけでなく、ペーストを始めとした様々な形状で使えることが特徴ですので、その汎用性を生かした開発は心がけています。もちろん、パッケージなどのデザインや見せ方もこだわりがありますね。

Q.開発で苦労したことは?

創業したばかりの頃は、すべて模索しながらの手作業で大変でしたね。というのも、“かいこ”を加工した食品にするという先例がないので、試しては失敗の繰り返しでした。
試行錯誤を重ねた結果、いくつか手ごたえを感じる商品が出来たので、昨年(2020年)、ハンバーガーやスープ、シフォンケーキなど10種類のメニューを提供するお店をオープンしました(期間限定店のため、現在は閉店)。皆さん、おいしいと仰ってくださって、予想よりはるかに高く評価していただけたのはとても励みになりましたね。最近は、大手の食品メーカーさんからも、原材料として使ってみたいと興味を持ってもらえていて、頑張ってきた甲斐があります。

Q.開発者から見たシルクフードの魅力とは?

おいしいだけでなく、健康機能性に優れている点です。今の時代おいしいものはすぐに手に入りますが「おいしくて、さらに健康にも良い」という点は大きな魅力だと考えています。まだエビデンスが不足している部分もあるので、そこは今後の課題です。
現時点でお話しできる内容だと、これまで京都大学との共同研究によって、“かいこ”には健康機能性の候補となる物質が非常に多く存在することが分かっています。健康機能性を簡単に説明しておくと、病気予防や健康維持に作用する成分のことで、「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」などをイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。“かいこ”にはこの候補が約3,000程度も含まれていて、美容や高齢者の方々に役に立つような成分が見つかっています。

Q.エリーが目指す「サステナブルな社会」について思うこと

近い将来、環境によい、サステナブルといった視点で商品を選ぶことが当たり前になる時代がやってきます。私たちは、“かいこ”を使った食文化を広めることで、皆さんの身近な食生活にサステナブルな選択肢を増やしたく思っています。まだまだ抵抗感のある方も多くいらっしゃるのですが、シルクフードを通じて環境や社会を考えるきっかけにしてもらえれば嬉しく思います!


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